今の野菜には、たくさんの肥料(特に化学肥料)が与えられています。
それは、
- 色を良くするため
- 育ちを良くするため
- 味を良くするため
…などの理由で投与されてます。
でも、肥料の中には、体に良くない影響をもたらすモノがあります。
それを、硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)と言います。
硝酸態窒素とは?
硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)。
聞きなれない名前ですね。
実は、これは、植物の「光合成」に使われる物質らしいです。
「窒素」が残留
植物の栄養って、化学的には「窒素」「リン酸」「カリウム」の3つなんです。
で、お百姓さんはこれらの栄養を、肥料によって野菜に与えます。
しかし肥料を与えすぎると、野菜に窒素がたくさん残ってしまうらしいです。
正確に言うと、硝酸態窒素という物質が残留してしまうそうなんです。
「硝酸態窒素」の害とは?
硝酸態窒素は、人の身体にどんな害があるのでしょうか?
血液中のヘモグロビンと結びついて、酸欠状態を引き起こしてしまうんですよ。
つまり、体に酸素が行かないようになってしまうわけですね。
赤ちゃんが亡くなった例も…
アメリカでは、この酸欠により、赤ちゃんが20人以上死亡した事件があるそうです。
裏ごししたホウレンソウを離乳食として赤ちゃんに食べさせたところ、顔面が真っ青になり30分もたたず亡くなってしまったらしいんです。
これはホウレンソウに残留していた「硝酸態窒素」が引き起こした酸欠が原因らしいんです。
なんとも恐ろしく、そして痛ましい話です。
水も「硝酸態窒素」で汚染されている!?
ちなみに、今、この硝酸態窒素で、全国の水が汚染されているらしいです。
農家が撒いた化学肥料が、川や地下水に入り込んでいるらしいんですよ。
ですので、名水でも硝酸態窒素が入ってる可能性があるんだって(ギャー) 😥
市販のミネラル・ウォーターにも、硝酸態窒素が入ってる?
試しに、自然食屋のおじさんが、市販のミネラル・ウォーターに試薬をつけて実験してくれたんです。
すると、確かに、試薬がピンク色に変色して、硝酸態窒素が入っていることを示しましたよ。
これはヤバイですね。
硝酸態窒素の害をなくすには?
では、硝酸態窒素の害をなくすには、どうすれば良いのでしょうか?
野菜は良く洗うこと
まず、野菜に関しては良く洗うこと。
できれば、茹でこぼすのが良いらしいですね。
それでも、半分くらいしか硝酸態窒素を除去できないみたいです。
でも、やらないよりは全然マシ。
水には、リ・コエンザイム・ソルトを入れる
そして、水に関しては、自然食品屋の店長さんが言うには、
リ・コエンザイム ソルトと言う岩塩をほんの少し入れれば、硝酸態窒素を中和してくれるって言うんですよね。
どういう理屈で中和されるのかはわかりませんでした。
ですが、なんらかの実験データーがあるのかもしれません。
なるべく、自然農法のものを食べる
硝酸態窒素は、肥料(特に化学肥料)によって野菜や米に残留します。
ですので、野菜や米はなるべく無肥料のものを食べるべきですね。
そうなると、やはり自然農法のものが良いでしょう。
化学肥料で育った野菜の「煮汁」は飲まない
また、野菜の煮汁には、硝酸態窒素が煮出されている可能性があります。
ですので、化学肥料づけの野菜の煮汁は大量に飲まない方が良さそうですね。
硝酸態窒素に対して危機感を持とう!
日本は、欧米に比べ「硝酸態窒素」に対して危機感が少なく、規制もゆるいようですね。
困ったもんです。
でも、硝酸態窒素を減らすには化学肥料はもちろん、普通の肥料さえも使わず作物を作らなくてはいけません。
これは大変です。
でも、一所懸命取り組んでいる農家の方もいらっしゃいます。